長さにめげずに行ってきました、『グッド・シェパード』

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「イェール大学出身のエリートが諜報の世界に入り込み、戦略事務局(OSS)からCIAへと進み、裏切りと欲の非情な現実に直面していく…………」

3時間弱の長さにちょっとビビリながら行きましたが
結論から言うと思ったほどの長いとは思いませんでした。
(終盤、久々にお尻が痛くなりましたが)

3時間の長尺、しかもスパイを扱っている割には
地味に進んでいく映画。
でも私は結構引き込まれました。
見終わった印象は「本で読みたくなる」物語。
月イチで吾郎ちゃんが言っていた通り、受け身でいるとおもしろくないと思う。

第2次大戦前夜から冷戦真っ只中の60年代までを行ったり来たりの展開は確かにちょっと混乱を招く(笑)
マット・デイモンはいくつなの!?と言いたいくらい
大学在学中の20代から40代を演じ分け。
これはとても演じがいのある役で、
デ・ニーロもじっくり撮ってくれている。
若い才能を愛しているんだなあ、
日本にもこういう人が出てきてくれると
もっともっと映画の力の底上げになるのに、と思う。

画は
例えばコッポラやスピルバークを観た時の
すごさや上手さはやはり足りないような気がするけれど
やっぱりいい監督のもとでいっしょに仕事をしているせいか
土台になっているものが違う。

「誰の言葉も信用するな」
裏切りと謀略とすれ違い。
切ない、なんて言葉ではいい表せない。
実はメインの謎は途中でアタリがついてしまったのだが、
終盤、あるロシア人の行動に愕然となる。
いやー、もう誰も信用できない!

伏線がかなり多いのでもう一度確認したくなる映画。
しかしアメリカって…………

アンジョは後半はいいのだけれど
前半、あまりの存在感になんとなくマットとのバランスが悪い。
そして「ジャンゴ」の桃井の姐さんのインディアン娘ほどではないにしても、
マットと出会った頃の(恐らく)ティーンエイジャーは
無理がありすぎる。

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