君の笑顔があるだけで／9月9日国立競技場

これはレポではありません。
私の気持ちを綴ったものです。

（ネタバレあります）

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OP、どのくらい回復しているのかという気持ちで見始めた時、
中居さんは後ろに下がってしまう。
私は福岡と名古屋を見ていないが、こんなに踊れなかったのかと、びっくり。
ただ、ソロで前に出てきた時はちゃんと声を張って歌ったので、
歌えるようにはなったのか、と。
それにしてもおかしい。
会場もテンションが上がりきらない。
花道からメインステージに戻った時、いきなり
「こんにちはー！」
と挨拶が。中居さん、薄く微笑で
「実は、わたくし中居は左足のふくらはぎに肉離れをおこしてしまい、今日は踊ることができません」

はあっ！？

「踊ることはできませんが……歌うことはできます」
笑えないジョークを残して一旦はける。
こちらは頭真っ白。肉離れってどういうこと！？
ジャンクションなんか目にも入らないうちに、最初のダンスコーナー。
目を凝らして黄色いひよこを探すが、

いない。

青イナが始まった時、「出てこない」という事実に殴られたようなショックを受ける。
私はこのコーナー、あとは全く憶えていない。
中居が出ない、ということだけがすべてだった。
いつ出てくるのかとそれだけを待っていた。

パリピア3人組には本当に申しわけなかった。
3人が必死に盛り上げようとしているのはわかっていたが、
とにかく私は声も出ないし、体が動かない。
客席の反応も微妙で、さぞやりにくかったろう。
3人とも目がまったく笑っていない。
雨もいささか降り出し始めていて
「これ以上、降るな、雨ーー！！」
という途中の慎吾の叫びは悲痛なくらいだった。

「Paripia」の途中のリフターの準備もされなかった。
リフターにも乗れないのかと、一層不安だった。
そして「KANSHA」で登場。
リフターは左が木村で、右に慎吾が乗っていた。
中居さんの動きを見て、今日は本当に踊れないんだ、という三度目のダメ押しをされる。

私の中ではこの時が最低値だったかな。

中居さんは上半身と腕の振りだけで踊っている。
途中、ステップを試みたりするのだが、やはりできない。
これを見ているのは結構辛かった。

でも歌の声はものすごく出ていた。
「せめて歌は……」
という思いだったのだろう。
声は出てるし、右手も上がっているので
肋骨の方は大丈夫なのかと思ったが、
時々顔をしかめて痛そうにしている。
足が痛いのか、ヒビの方が痛いのかよくわからない。
そしてモニターに映る顔は笑顔を見せていた。
無理をしているのはわかる。
痛いし、辛いし、悔しいだろう。
でも笑顔だった。
中居が出てきてほっとしたのか、客席の方も盛り上がりを見せるようになる。

この時思った。
たとえ踊れなかろうと、なんだろうと、
SAMPライブはこの人が出て、笑顔を見せてなければだめなんだと。

MCは15周年記念。
「キャンスト」が流れ、ステージのLEDに
「15th　Anniversary」と出る。
ここは、実はスタンドから見ているとケーキがなかなか出なくて、その間一生懸命メンバーが歌ってつないでいたり、
やっと出てきたと思ったら
「火が……消えてる」
と付け直し始めるが、これがまたまたつかず、
慎吾が変顔でつないだりとかして、おもしろかったのだが。
ライブの回数はすてに400何回だとか（憶えてません）、今日までの動員数が830万以上だとか（SMAPの成人式の年は1000万人に載るか！？）。
そして途中の木村の
「でもさ、よく考えたら第一回目は（慎吾を指差し）こいつが松葉杖だし、そして15周年は肉離れだろ」
そしたら中居が
「そして10周年は……」
で、しまったとばかり口をふさぐ（笑）
そうね、そして5周年は迎える前に一人いなくなったしね。

ここで気持ちを切り替える。
そう、これがSMAPなんだから。
10周年のことが今は笑って話せるように（今はな）
20周年の時は思い出話にしてくれるだろう。
してあげなきゃ。

「星空〜」
座っているから安心。
ペンライトは思わず会場からどよめきがあがったほど、美しい。

そしてダンスバトルのコーナー。
さきほど思ったように中居は絶対出なきゃだめだ。
しかし、ほとんど動けない彼をその場に立たせておくのもつらい………
と思っていたらステッキを手にした登場。
ここの中居はものすごくカッコよかったです。
隣の木村ファンの友人が
「中居さん、かっこいい」
って言ったほど。
ロングジャケットの裾翻しもみごと。
そしてクライマックスの2TOPダンス。
知らなかったらこういうなのかと思わせてしまうくらい。
木村がすごい気合だった。

バラードコーナーは、
メンバーが本当に心をこめて歌ってました。
特に中居さんの「夜空」は
聞いていて涙があふれてきて。
あれは拍手をもらってもなんの不思議はない。

ソロコーナー。
まったくの私見なのですが。
慎吾の様子がおかしかった。
荒れているような、拗ねているような。
あとになって考えてみると、
慎吾は悔しかったんじゃないか、と思っています。
中居のソロがカットになったこと。
友人にも
「（中居さんのソロは）止めた方がいい。あれは無理だよ」
と言われたのですが。
やろうと思えば方法があったんじゃないかと思う。
でも、国立は21：00終了なので、
時間が押してくるとどれかをカットしなければならない。
そして確かに中居は休ませた方がいい。
だから中居のソロのカットは正しかったのでしょう。

その「正しさ」が悔しかったのではないかと。

「10分休んでやる！」
と叫んで、出べそのところでどっかと座り込んだ慎吾。
あの10分は中居のソロの時間。
「なんてね」
とすぐおどけていたけれど。

私の勝手な思い込みです。
でも、ありがとう、慎吾。

中居のソロのカットは浮上しかけていた気持ちを落としかける。
とにかく中居を見た。
彼の姿を見て、落ちかけた気持ちを立て直す。
それでも「だいじょうぶ」の

♪なぜ精一杯やった自分を責めるんですか？と言われ
そのあなたの一言が胸の奥しまいきれずに泣いた

でこらえきれず。
でもこれは私の感傷だ。
彼は胸の奥にしまいこんで、決して見せないだろう。

Wアンコの時はもう最初から足を引きずっていた。
トロッコに乗れるか心配だった。
優しく笑って、精一杯手を振ってくれた。

バックステージにいかれると
櫓が邪魔でほとんどわからなかったのでスクリーンを見ていたが、
「〜花」の振りはちゃんと右手でやってくれた。

階段に上る時はもう腕を使わないと上れなくて。
メンバーに支えててもらっていた。
実は私、木村が手を貸すところを見逃しているのだが（一生の不覚）
たぶん、あの時だろう、スクリーンに照れたような顔が映っていた。

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悔しいだろう、と思う。
でも、やはりSMAPのライブは「最高」だった。
必ず
「そんなこともあったよね」
と笑って話すことができるようにしてくれるだろう。



追記
この日の中居正広はカッコよかった！
そしてSMAP最高！！
以上！